「Par3とPar5の何が違う?」「アウトとインって何?」――ゴルフ場のコース構造を知らないままラウンドすると、戦略が立てられず、無駄打ちでスコアを大きく落としてしまいます。本記事ではゴルフコースの構造を「ホール種類」「コース全体」「コース内の各エリア」の3段階で解説し、初心者の戦略の組み立て方まで網羅します。結論を先に言うと、Par3はワンオン狙い、Par4はボギー狙い、Par5はダブルボギー狙いが100切りの黄金ルールです。
ゴルフコースの全体像
1ラウンドの構造
ゴルフ場の標準的な1ラウンドは18ホールで構成されます。
| 区分 | ホール | パー合計 |
|---|---|---|
| アウト(OUT) | 1〜9番ホール | 36 |
| イン(IN) | 10〜18番ホール | 36 |
| 1ラウンド合計 | 18ホール | 72 |
「アウト」はクラブハウスから「外へ向かって」回るコース、「イン」は「内へ戻る」コースから来ています。プレースタートはアウトから始めるのが一般的ですが、混雑時はインスタートになる場合もあります。
Par3/4/5の構成比
標準的なパー72のコースは以下の構成:
| ホール種類 | 数 | 合計パー |
|---|---|---|
| Par3 | 4ホール | 12 |
| Par4 | 10ホール | 40 |
| Par5 | 4ホール | 20 |
| 合計 | 18ホール | 72 |
(4×3 + 10×4 + 4×5 = 12+40+20 = 72)

Par3の特徴と攻め方
Par3とは
規定打数3打のホール。距離は通常100〜250yd(レディースティーは70〜200yd)。 1打目でグリーンを狙う「ワンオン」が基本戦略。
距離別の特徴
| 距離 | 特徴 | 使うクラブ目安(男性) |
|---|---|---|
| 100〜130yd | ショートPar3 | PW/9I |
| 130〜170yd | ミドルPar3 | 7I/8I |
| 170〜220yd | ロングPar3 | 5W/UT/5I |
| 220yd以上 | 超ロング | ドライバー/3W |
100切りを目指す初心者の攻め方
- ワンオンを過度に狙わない: グリーンセンター狙いで「グリーン横30m以内」に運べばOK
- ボギー(4打)で十分: ティーショット→アプローチ→2パットで4打
- 池・バンカー回避を最優先: 短いホールほどハザードが配置されている
ティー選び
Par3こそティーの選び方が重要。距離が短ければ短いほどスコアが安定します。初心者は迷ったら前進ティー(レディース)でも問題ありません。
Par4の特徴と攻め方
Par4とは
規定打数4打のホール。距離は通常280〜460yd。コースの約半数を占める基本形。 1打目=ティーショット、2打目=セカンドショット、3打目以降=グリーンに乗せて2パットがイメージ。
距離別の特徴
| 距離 | 特徴 | 戦略 |
|---|---|---|
| 280〜340yd | ショートPar4 | 安全策で2オン狙い |
| 340〜400yd | ミドルPar4 | ドライバー+セカンド |
| 400〜460yd | ロングPar4 | パワーヒッター向け |
100切りを目指す初心者の攻め方
- ボギー(5打)で計算: 1打目→2打目→3打目→グリーン乗せ→1パットでパー
- OB回避が最優先: ティーショットで1回OBするだけで+2打のロス
- 2オン狙いは捨てる: 3打目でグリーン乗せる「3オン」も十分OK
ホールマップで確認
ティーグラウンド付近にあるホールマップで以下をチェック:
- OB杭(白)の位置: 左右どちらに振れるか
- 池(赤杭)の位置: 前方何ydにあるか
- バンカーの配置: 飛距離との関係
- グリーンの位置: 手前に植え込みがあるか
Par5の特徴と攻め方
Par5とは
規定打数5打のホール。距離は通常450〜600ydで最長。 3オン2パットがパー、4オン2パットでボギー。
距離別の特徴
| 距離 | 特徴 | 戦略 |
|---|---|---|
| 450〜500yd | 短めPar5 | パワーヒッターは2オン可能 |
| 500〜560yd | 標準Par5 | 3オン狙い |
| 560yd以上 | ロングPar5 | 確実な3オン狙い |
100切りを目指す初心者の攻め方
- ダブルボギー(7打)で計算: 4オン3パット or 5オン2パット
- 3打目でグリーン手前まで運ぶ: ピン狙いは捨てる
- 絶対に2オン狙わない: ロングPar5での無理は最大の失点要因
- 池越えはバックティーから狙わず横を攻める
Par5は実は得点チャンス
距離は長いが、3打使ってグリーン手前まで運べばプレッシャーが少ないアプローチで寄せワン狙えるホール。100切り達成者の中には「Par5が一番好き」という人も多いです。

コース内の各エリア(構造解説)
ティーグラウンド
各ホールの第1打を打つ場所。複数のティーが用意されており、レベルに応じて選択。
| ティー名 | マーク色 | 距離(対バックティー) |
|---|---|---|
| バックティー(青/黒) | 青/黒 | 100% |
| レギュラーティー(白) | 白 | 90% |
| シニアティー(緑) | 緑 | 80% |
| レディースティー(赤) | 赤 | 75% |
| 前進ティー(金/オレンジ) | 金/オレンジ | 65% |
フェアウェイ
ティーグラウンドからグリーンまでの短く刈られた芝のエリア。 ボールが乗るとライ(ボールの状態)が良く、次打のショットが打ちやすい。
ラフ
フェアウェイの両側に広がる長く刈られた芝。 ボールがめり込むとクラブが芝に絡まり、思った通りのショットができない。
グリーン
ホールカップ(穴)がある最も短く刈られた芝。 パッティングで転がしてカップに入れる。
ハザード
スコアを大きく落とす要因となるエリア。
- バンカー: 砂のあるエリア(主にグリーン周り)
- ペナルティエリア(赤杭・黄杭): 池や谷など
- OB(白杭): コース外
詳しいルールはゴルフのルール 初心者が知るべき20の基本を参照。
コースレートとスロープレート
コースレート(CR)
そのコースをスクラッチプレーヤー(ハンデ0)が回ったときの平均ストローク数。 パー72のコースで通常68〜75の範囲。難易度の客観指標。
スロープレート(SR)
ボギーゴルファー(ハンデ20前後)の難しさを数値化したもの。 平均113。100切り直前の人にどれだけ難しいかが分かる指標。
詳しくはハンデキャップとは?算出方法と初心者の目安を参照。
100切り達成のためのコース戦略
ホール種類別の目標スコア
| ホール種類 | パー | 100切り目標 | 内訳 |
|---|---|---|---|
| Par3 (×4) | 12 | +4(ボギー4回) | 16打 |
| Par4 (×10) | 40 | +10(ボギー10回) | 50打 |
| Par5 (×4) | 20 | +6〜+8(ダブルボギー4回) | 26〜28打 |
| 合計 | 72 | +20〜+22 | 92〜94打 |
合計92〜94打で100切り達成圏に入ります。詳しい戦略は100切りに必要な練習法 完全ガイドを参照。
コース戦略の3原則
- ピンを狙わずグリーンセンター: ミスの許容範囲が広がる
- ティーショットはOB回避優先: 飛距離より方向性
- 3パットを撲滅: 距離感(方向より距離)を最優先
インドア練習場でコース感覚を養う方法
東京の主要なインドアゴルフ施設では、世界の有名コースを再現したシミュレーターラウンドが体験可能。本番デビュー前にコース感覚を身につけられます。
コース感覚を養う3ステップ
- 同じコースを3回プレー: 1回目は探索、2回目は戦略実行、3回目はスコア検証
- 18ホール90分以内: 本コース4時間半相当のペースを体得
- ホール種類別の戦略をテスト: Par3はワンオン、Par5は3オン狙いの再現性確認
東京エリアのシミュレーター対応店舗はトップページのエリア検索から探せます。
ゴルフコース よくある質問
Q. アウトとインのスタート、どちらが有利?
A. どちらも難易度は同じになるよう設計されています。アウトスタートは午前中、インスタートは昼食後に始まる時間配分の違いだけです。
Q. パー6やパー2はある?
A. 基本的にはありません(海外のリゾートコース等で稀にPar6あり)。一般的なゴルフ場はPar3/4/5の組み合わせ。
Q. ホールごとのHandicap欄は何?
A. スコアカードに記載される「ホールハンデ」は、そのコースの18ホールの難易度ランキング(1=最難関、18=最易)。マッチプレーで使われます。
Q. 距離はヤードとメートルどっち?
A. 日本のゴルフ場はヤード(yd)が標準。1yd≒0.91m。ヤード表記に慣れることが重要です。
Q. グリーンの大きさは?
A. 標準は400〜800平方メートル(20×20m〜30×30m前後)。プロトーナメント開催コースほど大きく、初心者向けコースほど小さめです。
Q. 同じコースでも季節で変わる?
A. 大きく変わります。冬は芝が短く転がる、夏は芝が長くボールが止まりやすい、春秋はベスト状態。同じコースでも季節ごとに戦略を変える必要があります。
Q. ホールマップのどこを見るべき?
A. ①OBラインの位置、②池の位置、③グリーン手前のバンカー、④グリーンの傾斜方向、⑤推奨ルート(矢印)の5点が重要。
まとめ:コース構造を理解すればスコアは安定する
ゴルフコースの本質はシンプル:
- 18ホール = アウト9 + イン9
- Par72 = Par3×4 + Par4×10 + Par5×4
- 100切りは「+22打」=ボギーペース+αで達成可能
- ティー選び→ホールマップ確認→戦略実行が黄金ルート
次回はアイアンの打ち方 基本で、コース上で最も使うアイアンの打ち方を解説します。
ゴルフの公式ルール・最新情報は日本ゴルフ協会(JGA)公式サイトでも確認できます。
※本記事は一般的なゴルフコース構造に基づきます。コースによって独自構成・難易度は異なります。
