「バンカーから1回で出せない」「何度打っても砂の中で堂々巡り」――バンカーは初心者が最もスコアを落とす場面です。1ホールで+3〜+5打のロスにつながることも珍しくありません。本記事ではバンカーショットの基本5ステップ、ガードバンカーとフェアウェイバンカーの違い、シミュレーターでの3週間克服プログラムまで完全解説します。結論を先に言うと、バンカーは「フェースを開く」と「砂を叩く」の2点だけで克服できます。
バンカーがスコアに与える影響
バンカー1回のロス
| 状態 | 1回のロス |
|---|---|
| 1打で脱出+寄せワン | +1打のロス(ボギー) |
| 2打で脱出+寄せ | +2打のロス(ダブルボギー) |
| 3打以上で脱出 | +3〜+5打のロス(トリプル以上) |
100切りにはバンカー1打脱出率を80%以上に上げることが必須です。詳しくは100切りに必要な練習法 完全ガイドを参照。
バンカーの2タイプ
| 種類 | 場所 | 打ち方 |
|---|---|---|
| ガードバンカー | グリーン周り | エクスプロージョン(本記事メイン) |
| フェアウェイバンカー | フェアウェイ周辺 | できるだけクリーンに打つ(後述) |
詳しいコースエリアはティーグラウンド・フェアウェイ・グリーンの違いを参照。

ガードバンカーから脱出する5ステップ(エクスプロージョン)
ステップ① サンドウェッジ(SW)を選ぶ
SW(サンドウェッジ)は砂専用設計:
- ロフト角:54〜58度(56度が標準)
- バンス角:8〜14度(高バンス推奨)
- バンスが砂を跳ねる仕組みで、潜らずに脱出できる
ロブウェッジ(LW、60度)も使えますが、初心者はSW1本で十分。詳しくはウェッジの種類と使い分けを参照。
ステップ② オープンスタンスで構える
- スタンス幅: 肩幅+拳1個分(広め)
- 両足の向き: やや左(目標より15-20度オープン)
- 両足を砂に埋める: 5cm程度(土台の安定)
※砂を直接触る・素振りで砂を払うのは罰打対象です(2019年改訂で一部緩和されたが基本NG)。
ステップ③ フェースを開く
クラブを地面に置く前にフェースを開く:
- 通常通り構える前に、クラブヘッドを目標より右に15-20度回転
- その状態でグリップを握り直す
- フェースが空を向く形
フェース開きしないとサンドウェッジのバンスが効かず、砂に潜って失敗します。
ステップ④ ボール位置をやや左寄りに
- 両足の中央よりやや左(目標方向側)に置く
- ボールの後方5cm前後に着地点をイメージ
- ボールを直接打とうとしない
ステップ⑤ 砂を叩いて爆発させる(エクスプロージョン)
- ボール後方5cmの砂を強く叩く
- クラブヘッドが砂を打ち抜き、砂ごとボールが浮かぶ
- フィニッシュは体重を左に乗せ切る
- 振り抜きを止めない
これが「エクスプロージョン打法」と呼ばれる定番テクニックです。

フェアウェイバンカーの打ち方
ガードバンカーとの違い
フェアウェイバンカーはティーショットの落下点にあるバンカーで、ピンまで距離があります(50〜150yd)。
| 比較軸 | ガードバンカー | フェアウェイバンカー |
|---|---|---|
| 位置 | グリーン周り | フェアウェイ近辺 |
| 距離 | 5-30yd | 50-150yd |
| 打ち方 | エクスプロージョン | クリーンに打つ |
| クラブ | SW | 7I-9I・PW |
フェアウェイバンカーから打つコツ
- ボールを直接打つ(エクスプロージョンではない)
- クラブを1番手大きく(7Iを使うところを6Iに)
- ボール位置はやや右寄り(クリーンに当てるため)
- 大きなスイングを避ける(足が安定しないため)
バンカーから打つ時の3つの大原則
原則① 1打で脱出が最優先
ピン狙いではなく、確実な脱出を優先。出てこなければ何度でも罰金的なスコアになります。
原則② フィニッシュまで振り抜く
途中で力を緩めると砂に埋まってボールが上がりません。必ず振り抜くこと。
原則③ 出ない時はアンプレヤブル
3回打って出ない場合は、アンプレヤブル宣言(2罰打+バンカー外の後方線救済、2019年改訂で新設)を検討。詳しくはOB/ペナルティ/ハザードの違いを参照。
バンカー出口にレーキで均す
マナーの基本
バンカーから出る時は必ずレーキで均すこと:
- 出口側へ後退しながら均す
- 自分の足跡・打撃痕を消す
- 最後にレーキを規定の位置に戻す
詳しいマナーはゴルフのマナー 押さえるべき10カ条を参照。

シミュレーターで3週間克服プログラム
バンカー練習環境の問題
実はバンカーは練習場で練習しにくいクラブの一つ。多くの練習場には専用バンカーがなく、コースの本番でしか練習できません。
シミュレーターでの代替練習
東京の主要なインドア施設では、バンカー想定のシミュレーターラウンドでシミュレーション可能。実物の砂はないが、画面上の判断・打ち方を学べます。
3週間プログラム
第1週: SWの基本ショット(20球)
- アドレス・グリップを固める
- フェース開きの感覚を体得
第2週: シミュレーター18Hでバンカーに入れる
- バンカー出現時の判断練習
- 1打脱出率を測定
第3週: 実コースのバンカー練習
- ハーフラウンドでバンカーに入る回数をカウント
- 1打脱出率を80%以上に
東京のインドアゴルフ施設一覧からショート専用打席のある店舗を検索できます。
バンカーショット よくある質問
Q. バンカーで素振りをしていい?
A. NGです。練習スイングで砂に触れると2罰打(2019年改訂後も基本ルール変わらず)。素振りは外で行うか、振り上げのみ・着地なし。
Q. 砂が固いバンカーと柔らかいバンカーの打ち方は?
A. 柔らかい砂: 標準のエクスプロージョンでOK 固い砂: クラブが跳ねやすいので、ボール後方を狭めに(2-3cm)、フェース開きを抑える
Q. 雨後のバンカーは?
A. 水を含んだ砂は固くなり、エクスプロージョンが難しい。フェース開きを抑え、強めに振り抜く。コース判断でカジュアルウォーター扱い(無罰救済)になる場合もある。
Q. クラブを変えればバンカーは出やすい?
A. SW(56度・バンス12度)が最適。ただし最終的には技術。LWは深い砂で使うが、ボールが上がりすぎてバンカー越えで困ります。
Q. ガードバンカーで池越えのプレッシャー対策は?
A. 池を視界に入れないこと。ボールに集中し、いつものスイングを意識。プレッシャーで力みが入ると失敗確率が上がります。
Q. バンカーから1打で出ない時の心の持ち方は?
A. 「最低限の脱出」に切り替え。ピンを狙わず、まずバンカー外に出すことだけ集中。詳細は100切りに必要な練習法 完全ガイドを参照。
Q. レッスンを受けるべき?
A. 強く推奨。バンカーは練習場では学びにくいので、プロに直接見てもらうのが最も効率的。月1回でも効果大。
まとめ:バンカーは「フェース開き+砂叩き」が9割
バンカーショットの本質はシンプル:
- SW(サンドウェッジ)を使う
- フェースを開く(15-20度)
- オープンスタンスで安定した土台
- 砂を叩いてボールを浮かせる(エクスプロージョン)
- フィニッシュまで振り抜く
3週間の集中練習で1打脱出率80%は到達可能。次回はパター練習を1日5分でうまくなる方法で、グリーン上のスコアアップを解説します。
ゴルフの公式ルール・最新情報は日本ゴルフ協会(JGA)公式サイトでも確認できます。
※本記事は一般的なバンカーショット理論に基づきます。個別指導はプロに依頼することを推奨します。
